ニコラス・ジャクソンがアストン・ヴィラ移籍を熱望!友人に心境告白、6000万ポンドの争奪戦勃発

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アトレティコ・マドリード、チェルシーのノニ・マドゥエケとニコラス・ジャクソンに照準か? Aston Villa

練習場で一人汗を流すニコラス・ジャクソンの姿が、今夏の移籍市場における最も劇的な展開の前触れだった。

英『Football Insider』が報じたところによると、このセネガル代表ストライカーは友人に対してアストン・ヴィラへの移籍願望を明かしており、リアム・デラップとジョアン・ペドロの加入で立場が急変した24歳が、遂にスタンフォード・ブリッジからの新天地を決断した模様だ。

エンツォ・マレスカ監督の構想で序列が下がったジャクソンは、現在チェルシーの放出候補の一人として扱われており、今夏の移籍が濃厚。ニューカッスル・ユナイテッドも彼の獲得に強い関心を示していたにも関わらず、ジャクソン本人がヴィラパークでのプレーを強く希望している。

ジャクソンがアストン・ヴィラ移籍を明言、ニューカッスルに打撃

ジャクソンの移籍願望が表面化したタイミングは決して偶然ではない。チェルシーがリアム・デラップとジョアン・ペドロを獲得したことで、昨シーズンまで主力格だった彼の序列は一気に下がった。

アストン・ヴィラとニューカッスル・ユナイテッドという2つのビッグクラブが彼の獲得に動いていたが、ジャクソン自身の心はヴィラパークに向いている。友人との会話で移籍希望を明かしたという情報は、ニューカッスルの関係者にとって大きな誤算となった。

マグパイズはアレクサンダー・イサクの問題を抱え、新たなストライカー確保を急務としていただけに、この展開は痛手だ。

チェルシーが当初要求していた8000万ポンドから6000万ポンドへと価格を下げたことも、移籍実現の可能性を高めている。ヴィラにとってこの金額は決して安くないが、クラブの野心的なプロジェクトを考えれば投資する価値は十分にある。ジャクソンのプレミアリーグでの実績は申し分なく、チェルシーで97試合に出場し30ゴール12アシストという数字は彼の能力を物語っている。

アストン・ヴィラの戦術的狙いとジャクソンの適性

ウナイ・エメリ監督のもとで躍進を続けるアストン・ヴィラにとって、ジャクソンの獲得は戦術的な意味合いも大きい。オリー・ワトキンスが残留濃厚な状況で、マーカス・ラッシュフォードの代役としてジャクソンを位置づける構想が浮上している。これは数合わせではなく、エメリ監督が求める高いプレッシング能力と得点力を兼ね備えた選手として、ジャクソンが最適と判断されたからだ。

特筆すべきは、エメリ監督がヴィラレアル時代にジャクソンと一緒に仕事をした経験があることだ。この関係性が、ジャクソンのヴィラ移籍希望に大きな影響を与えている可能性が高い。エメリの戦術システムを熟知している彼にとって、ヴィラパークでの再スタートは理想的な環境といえる。

ヴィラの攻撃陣は昨シーズン、チャンピオンズリーグ出場権獲得という快挙を成し遂げたが、今季はさらなる高みを目指している。ジャクソンの加入により、ワトキンスとの2トップシステムや、状況に応じたローテーション戦略が可能になる。彼の持ち前のスピードとフィジカルの強さは、プレミアリーグの激しい戦いにおいて重要な武器となる。

一方で、ニューカッスルはヨアネ・ウィサの獲得に近づいているものの、まだもう一人のストライカーが必要な状況だ。ジャクソンが難しくなった今、ゴンサロ・ラモスなど他の選択肢に目を向けざるを得ない。この一件は、現代サッカーにおいて選手の意向がいかに重要な要素となっているかを改めて示している。