グラハム・ポッター監督率いるハマーズが、ASモナコの若きタレント、スングトゥ・マガッサ獲得に向けて1700万ユーロ＋300万ユーロのアドオンという本格的なオファーを提出し、交渉が前進していると、移籍市場のスペシャリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏が報じた。
🚨⚒️ Understand West Ham official bid to AS Monaco for Soungoutou Magassa is worth €17m plus €3m add-ons.
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) August 22, 2025
Negotiations advancing. pic.twitter.com/xCVXZo3wEB
総額2000万ユーロオファー、ポッター監督の次なる一手
エドソン・アルバレスのフェネルバフチェ移籍が目前に迫る今、ウェストハムの中盤再構築は待ったなしの状況。そんな中でポッター監督が熱視線を送っているのが、身長190cmという恵まれた体格を誇るマガッサである。2003年10月8日生まれの21歳は、守備的ミッドフィールダーとセンターバックの両ポジションをこなせる万能性で、モナコでの3シーズンで57試合出場という実績を誇る。
フランス・セーヌ・サン・ドニ県ステーヌ出身のマガッサは、マリ系の血を引く二重国籍選手として、フランスU-21代表やオリンピック代表で計7回の招集歴を持つ。
2018年にモナコのアカデミーに加入後、2021年4月にはローマやミランといったビッグクラブからの誘いを蹴ってプロ契約を選択。2022年1月のクヴェイリー・ルーアン戦でデビューを飾り、昨シーズンは31試合に出場して着実な成長カーブを描いてきた。
ウェストハム首脳陣はマガッサの戦術的適応力に魅了されている。右足利きながら両足を自在に操り、ボール保持技術と戦術的理解度で同世代をリードする逸材だ。特にフランス代表のオリンピックチームでの経験は、プレミアリーグの激戦を戦い抜く精神力の証明でもある。
モナコとの熾烈な駆け引き
ウェストハム以外にも手強いライバルが存在している。ノッティンガム・フォレストは既に1300万ユーロのオファーで先手を打ったものの拒否されており、ASローマもマヌ・コネのインテル移籍実現時の代替候補として本格的な接触を開始している。三つ巴の争奪戦は、移籍市場最終週の大きな見どころとなっている。
ポッター監督は中盤に最低2人の新戦力を求めているとされる。モハメド・クドゥスのトッテナム移籍、アルバレスの離脱という痛手を考慮すれば、マガッサ獲得は単なる補強を超えた生命線となる。サウサンプトンのマテウス・フェルナンデスも並行して追いかける中、ハマーズの夏の総仕上げが山場を迎えている。
長年移籍市場の裏側を見続けてきた経験から振り返ると、今回の移籍話は明らかにポッター体制の真価が問われる試金石となる。彼の就任以降、ウェストハムは若手有望株への投資路線を鮮明にしており、マガッサのような将来性と即戦力性を兼備した逸材への追求は、クラブの新しいアイデンティティそのものを体現している。
個人的な見解
1900万ユーロ近い金額は決して軽い投資ではないが、21歳という年齢と190cmという体格、そしてフランス代表レベルの技術を持つ選手への対価としては妥当な範囲内だ。
プレミアリーグの肉弾戦に適応できるフィジカルと、ヨーロッパレベルのテクニックを両立する選手は稀有な存在でもある。
ただし、ウェストハムとしては他の補強ポジションとの兼ね合いも慎重に検討する必要があり、モナコがどこまで譲歩するかが今後の展開を左右するだろう。
個人的には、この駆け引きでウェストハムが粘り強く交渉を続ければ、必ず合意点を見つけられると確信している。若きタレントを求めるクラブと、適正価格での売却を模索するクラブの利害は最終的に一致するはずだ。