リールの左サイドバック、ガブリエル・グドムンドソンを巡って、プレミアリーグで争奪戦か!?

リールの左サイドバック、ガブリエル・グドムンドソンを巡って、プレミアリーグで争奪戦か!? Everton

フランス・リールの左サイドバック、ガブリエル・グドムンドソンに大きな注目が集まっている。スウェーデン代表の26歳である彼は、リールとの契約が残り1年と迫るなか、今夏にクラブが移籍金獲得のために放出を検討している。

特にイングランド・プレミアリーグからはエバートンとリーズ・ユナイテッドが熱視線を送っており、熾烈な争奪戦の様相を呈している。

エバートンにとって左サイドバックは最優先の補強ポイントだ。昨季はウクライナ代表ヴィタリー・ミコレンコを唯一の専門的な左SBとして起用したものの、彼のコンディション不安定時にも代わりの人材が乏しく、負傷時は本職でないアシュリー・ヤングらが代役を務める事態となった。

このため守備の弱点が露呈し続けている。エバートン新オーナーのダン・フリードキンも今夏の補強に向けて積極姿勢を示しており、ガブリエル・グドムンドソンの獲得はミコレンコとの健全な競争を促し、守備の安定化をもたらすと見られている。

ガブリエル・グドムンドソンは多彩なプレースタイルが特徴的。2021年にリールへ加入して以来、公式戦100試合超の出場を誇り、ウィングバックだけでなくウィングやストライカー経験も持つ。さらにセンターバックもこなせるため、その守備・攻撃の「万能性」はチームの戦術幅を広げている。

エバートンだけでなく、プレミアリーグ昇格のリーズ・ユナイテッドも左SB補強を急いでいる。特にジュニオル・フィルポのレアル・ベティス移籍が報じられるなか、ガブリエル・グドムンドソンを後任の有力候補と位置付ける。

リールは契約満了まで1年を切ったことから、来夏のフリー移籍を待つよりも今夏の現金化を望んでおり、移籍金は800万ポンド程度。争奪戦の激化次第では、さらに高額な移籍金が期待できるが、能力から見れば「掘り出し物」と言える価値ある投資だろう。

この夏の移籍市場で、グドムンドソンは多くのクラブにとって重要な補強候補となる。左サイドバックの補強を急ぐエバートンとリーズ・ユナイテッドの争奪戦は、プレミアリーグの新シーズンに大きな影響を与えるだろう。