ジョアン・ネヴェスに史上最高額オファー!マンチェスター・シティが本気で狙う?

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ジョアン・ネヴェスに史上最高額オファー!マンチェスター・シティが本気で狙う? Manchester City

マンチェスター・シティが、パリ・サンジェルマンの若き司令塔ジョアン・ネヴェスに対して、クラブ史上最高額となる1億2000万ユーロのオファーを提示する可能性があると、スペイン紙『Fichajes』が報じた。

ペップ・グアルディオラが描く新たな中盤構想の核心に、20歳のポルトガル代表を据えるという強い意志の表れだ。

2024/25シーズン、シティはプレミアリーグで3位に終わり、4連覇の夢は潰えた。開幕から5試合で勝ち点7という不安定なスタートを切った今季、グアルディオラは中盤の刷新を急務と捉えている。夏の移籍市場ではティジャニ・ラインダース、ラヤン・アイト=ヌーリ、ラヤン・シェルキ、ジャンルイジ・ドンナルンマらを獲得し、すでに大規模な補強を敢行したが、さらなる一手としてネヴェス獲得に踏み切った。

PSGで急成長を遂げたジョアン・ネヴェスの真価

ジョアン・ネヴェスは、SLベンフィカからPSGに加入して以来、わずか1年で世界屈指のミッドフィールダーへと成長を遂げた。2024/25シーズンにはリーグ・アンとチャンピオンズリーグの二冠を達成し、50試合以上に出場。7ゴール10アシストという数字以上に、試合の流れを操るプレーでルイス・エンリケのチームに不可欠な存在となった。

彼のプレースタイルは、ボールを持った瞬間の判断力と空間認識能力に優れ、狭い局面でも冷静にターンし、前方への鋭いパスを供給できる。守備ではインターセプトとポジショニングに秀でており、攻撃ではテンポを操る司令塔として機能する。特に注目すべきは、ボールがない場面での動きだ。常に最適なポジションを取り続けるその姿勢は、20歳とは思えないほど成熟している。

PSGではウスマン・デンベレら前線のメンバーとの連携も良好で、攻守両面での貢献度は非常に高い。英『The Athletic』によれば、グアルディオラは「ネヴェスこそが理想的な中盤の補完役」としてクラブに獲得を強く要請しているという。

“ポスト・ベルナルド”としての期待とシティの中盤再編

マンチェスター・シティがネヴェス獲得に動く背景には、ベルナルド・シウバの退団の可能性がある。契約は残り1年。長年にわたりシティの中盤を支えてきたベルナルドは、サウジアラビアやバルセロナからの関心も報じられており、退団は現実味を帯びている。

ジョアン・ネヴェスは、同じポルトガル代表であり、プレースタイルも近い。両者ともに小柄で、狭いスペースでのプレーに長け、攻守両面で貢献できる。ネヴェスはベルナルドほどの経験はないが、むしろその若さと成長余地が、ペップにとっては魅力的に映っているはずだ。

さらに、シティの中盤にはケヴィン・デ・ブライネの退団も控えており、マテオ・コヴァチッチやマテウス・ヌネスのパフォーマンスも安定していない。中盤の再編は避けられず、ネヴェスの獲得はその第一歩となる可能性がある。

ただし、問題はPSGの姿勢だ。2024/25シーズンに欧州制覇を果たしたクラブは、資金面で売却の必要がなく、ネヴェスを“未来の中心選手”として位置づけている。Football365によれば、PSGは「いかなる金額のオファーも拒否する方針」であり、シティの1億2000万ユーロの提示にも応じる気配はない。

ネヴェス獲得がもたらす戦術的変化と未来像

グアルディオラがネヴェスに期待するのは、ベルナルドの代役という位置付けだけではない。彼の獲得は、シティの戦術そのものを再構築する可能性を秘めている。現在のシティは、ポゼッションを軸にしながらも、相手のプレスをいなすための“逃げ道”を必要としている。ネヴェスはその“出口”を作れる選手だ。

また、ネヴェスはカウンター時の切り替えにも優れており、ボール奪取から前線への展開までを一人で完結できる。これは、アーリング・ハーランドやフィル・フォーデンといったアタッカーとの相性も抜群だ。彼が加わることで、シティの攻撃はよりダイナミックかつ多様性を増すだろう。

さらに、ネヴェスは年齢的にも長期的なプロジェクトの中心になり得る。グアルディオラが2025年以降も指揮を執るかは不透明だが、ネヴェスのような若手を獲得することで、クラブとしての“未来への投資”にもなる。

個人的な見解

ジョアン・ネヴェスのマンチェスター・シティ移籍は、現時点では実現困難な挑戦だ。PSGは彼を“売らない選手”として明確に位置づけており、資金面でも売却の必要がない。

だが、グアルディオラが本気で欲しているという事実は、今後の交渉に大きな影響を与える可能性がある。

個人的には、ネヴェスがプレミアリーグでどれだけ通用するかを見てみたい。リーグ・アンとは異なる強度とスピードの中で、彼の判断力と技術がどこまで通用するのか。

ベルナルド・シウバの後継者としてだけでなく、シティの新たな中盤の核として、彼がどんな進化を遂げるのか。その可能性に胸が高鳴る。今後の交渉の行方に、目が離せない。