チェルシーとユナイテッドが狙う守護神マイク・メニャン、ACミラン退団秒読みの現実

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チェルシーとユナイテッドが狙う守護神マイク・メニャン、ACミラン退団秒読みの現実 Chelsea

ACミランの守護神マイク・メニャンを巡る移籍戦線は、来年の夏に向けて大きなうねりを見せている。契約満了は2026年7月。更新交渉は数カ月にわたり停滞しており、クラブ内部でも「延長は難しい」という見方が強まっている。その隙を突こうとしているのが、チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドだ。

チェルシーは2024/25シーズンにFIFAクラブワールドカップを制したものの、リーグ戦では不安定な戦いを繰り返した。特にゴールキーパーのポジションは課題が残り、ロベルト・サンチェスやフィリップ・ヨルゲンセンが繰り返した凡ミスは、勝ち点を失う大きな要因となった。

そのため、クラブは夏の移籍市場でメニャン獲得に動いたが、ACミランが要求した3000万ユーロ以上の移籍金を支払うことを拒否。結果として交渉は決裂した。

しかし、チェルシーは諦めていない。すでに個人合意は取り付けており、来年1月の移籍市場でプレ契約を結ぶ準備を進めていると、英『TEAMtalk』が伝えた。

クラブ内部では「2026年夏にフリーで獲得できるなら、これ以上の市場機会はない」との声が支配的だ。エンツォ・マレスカ監督も、ビルドアップ能力とセービング力を兼ね備えたメニャンを理想の守護神と位置づけている。

メニャン自身も新たな挑戦を望んでいる。セリエAでの5年間でスクデットとスーペルコッパを勝ち取り、キャプテンとしてチームを牽引してきたが、本人は「次のステップ」を模索していると報じられている。その舞台がプレミアリーグである可能性は極めて高い。

マンチェスター・ユナイテッドも参戦、熾烈な争奪戦へ

一方、マンチェスター・ユナイテッドもメニャン獲得に強い関心を示している。アンドレ・オナナはトルコに旅立ち、今季加入したセンネ・ラメンスも経験不足が否めない。アルタイ・バユンドゥルも不安定感満載。ルベン・アモリム監督は来季に向けて守護神の刷新が必要と考えており、メニャンを最優先ターゲットに据えている。

ユナイテッドはすでに代理人筋と接触を持ち、1月のプレ契約締結を視野に入れている。クラブの財政状況を考えれば、フリーで獲得できるメニャンは理想的な補強だ。さらに、プレミアリーグの舞台で彼の経験とリーダーシップを活かすことは、守備の再建に直結する。

ただし、ユナイテッドには課題もある。来季の欧州カップ戦出場権を確保できるかどうかが、メニャンの決断に大きく影響する可能性が高い。彼はトップレベルでの戦いを望んでおり、もしユナイテッドがチャンピオンズリーグを逃せば、チェルシーが優位に立つだろう。

ACミランの苦しい立場とメニャンの決断

ACミランにとって、メニャンは単なる守護神ではない。キャプテンとしてロッカールームをまとめ、若手選手の精神的支柱となってきた。だが、契約延長交渉は停滞し、クラブはすでに後継者候補としてカリアリのエリア・カプリーレやパルマの鈴木彩艶をリストアップしている。

クラブは2026年夏にフリーで失うリスクを避けたいが、本人が新たな挑戦を望んでいる以上、残留の可能性は低い。アッレグリ監督は「最後まで全力を尽くす」と語り、今季をタイトル獲得で締めくくることを目標に掲げているが、現実的には来年の夏に別れを告げるシナリオが濃厚だ。

個人的な見解

チェルシーがマイク・メニャンを獲得すれば、守備の安定性は飛躍的に向上し、再建プロジェクトの中核を担う存在となるだろう。

特にマレスカの戦術において、後方からのビルドアップを支えるメニャンの能力は計り知れない価値を持つ。

一方で、ユナイテッドに加入すれば、アモリムの新体制における守備の要としてクラブ再生の象徴となる。

オールド・トラッフォードの熱狂とプレッシャーは、彼のキャリアをさらに輝かせる可能性を秘めている。だが、欧州カップ戦の有無が決断を左右するのは間違いない。

個人的には、メニャンがどちらのクラブを選んでも成功する未来が見える。彼の冷静な判断力とリーダーシップは、どの舞台でも通用するだろう。

むしろ注目すべきは、彼の移籍が他のゴールキーパー市場にどのような連鎖を生むかだ。

例えば、サンチェスやバユンドゥルの去就、さらには若手GKの台頭にまで影響を及ぼす可能性がある。

2026年夏、メニャンの決断はプレミアリーグだけでなく、欧州全体のゴールキーパー市場を再編する引き金になるはずだ。