トッテナム、新指揮官フランクの補強第一歩か?注目集まる“中盤の核”リチャルド・リオス

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トッテナム、新指揮官フランクの補強第一歩か?注目集まる“中盤の核”リチャルド・リオス Tottenham Hotspur

ヨーロッパリーグ優勝という大きな成果を手にしたトッテナム・ホットスパーが、新たなプロジェクトに向けて動き出した。その象徴とも言える補強ターゲットが、パルメイラスで躍動するコロンビア代表MFリチャルド・リオスだ。

英『GIVEMESPORT』の独占情報によれば、今夏からトッテナムを率いるトーマス・フランク新監督が熱視線を送っており、クラブとしても本腰を入れて獲得に動く可能性が高まっている。

先週末には、マティス・テルの完全移籍を約3000万ポンドで成立させたばかりのトッテナム。すでに手応えある補強を進めつつも、CL出場に備えたさらなるスカッド強化が求められる中で、リオスのような中盤の“核”となりうる選手は絶好のターゲットだ。

25歳のリチャルド・リオスは現在、アメリカで開催中のFIFAクラブワールドカップ2025に出場中。大会初戦のFCポルト戦では0-0の引き分けに終わったものの、守備的MFとして相手の攻撃を寸断し、試合のテンポを支配するパフォーマンスで評価を高めた。

トッテナムのスカウト陣は現地でその姿を確認しており、すでに技術部門のレポートには「フィジカルの怪物」「守備範囲の広さと判断力が卓越」との文字が並んでいるという。

『Sofascore』によると、今季のブラジルリーグでリオスは平均5.0回のボールリカバリー、1.2回のタックルを記録しており、守備面での貢献度は非常に高い。加えて、ボールを持った際のテクニックと判断力も高水準で、ボックス・トゥ・ボックスの役割もこなせる点が高評価に繋がっている。

トッテナムが中盤に求めるのは単なる守備者ではない。攻撃の起点としても機能し、試合の流れを掌握できる選手が必要だ。フランク監督の戦術スタイルにおいて、こうした多機能型MFの存在は不可欠となるだろう。

移籍金と争奪戦、交渉の行方は?

だが、リオスの獲得は決して容易な話ではない。彼の契約にはおよそ8500万ポンドのリリース条項が設定されており、この金額がネックとなる可能性がある。さらに、ヨーロッパでのプレー経験がない点も慎重な判断を促す要素となっている。

それでも、トッテナムはリオスを今後の中心選手と見なし、そのポテンシャルに大きな期待を寄せている模様だ。一方で、ノッティンガム・フォレストやマンチェスター・ユナイテッドなどもスカウトを派遣しており、争奪戦は既に過熱気味。特にクラブ・ワールドカップの舞台は公開オーディションとも言える状況となっており、今後数週間で動きが加速する可能性がある。

フランク監督は、来季のチャンピオンズリーグに備えて即戦力の補強を急いでおり、中盤の補強は特に優先順位が高い。ロドリゴ・ベンタンクールとイヴ・ビスマが2026年に契約満了を迎えることもあり、クラブは放出を見据えて後継者探しを進めている。そうした中で、リチャルド・リオスは極めて理想的なピースと映っているはずだ。

トッテナムは欧州の舞台で再び存在感を示す準備を進めている。そして、リオスという才能がホワイト・ハート・レーンのピッチで躍動する日が来るのか。フランク新体制の野望と補強戦略の行方に注目が集まっている。