負傷危機に揺れるチェルシー、救世主候補はドイツ代表DFシュロッターベックか!?

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負傷危機に揺れるチェルシー、救世主候補はドイツ代表DFシュロッターベックか!? Chelsea

チェルシーの守備陣は深刻な危機に直面している。エンツォ・マレスカ監督の下で新たなスタイルを築こうとするクラブだが、序盤戦から負傷者が続出し、最終ラインの安定感は完全に失われている。

レヴィ・コルウィルは前十字靭帯の手術でシーズンの大半を欠場、ウェズレイ・フォファナは長期離脱が続き、さらにトシン・アダラビオヨまでもが負傷に苦しんでいる。リヴァプール戦では急造の布陣を強いられ、若手ジョシュ・アチェアンポンまで途中交代を余儀なくされた。これほどまでにセンターバックの層が薄くなったチェルシーにとって、補強はもはや選択肢ではなく必然だ。

英『Football Insider』によれば、そこで浮上したのが、ボルシア・ドルトムントのドイツ代表センターバック、ニコ・シュロッターベックである。25歳にして代表の常連となり、ブンデスリーガでも屈指の安定感を誇る彼は、空中戦の強さと対人守備の鋭さで知られる。

元マンチェスター・ユナイテッドのチーフスカウト、ミック・ブラウンも「彼は支配的なセンターバックであり、ラインを統率できる存在」と評価しており、チェルシーが求める条件に合致する選手だと強調している。

シュロッターベックの契約は2027年まで残されているが、ドルトムントが2026年の段階で売却を検討する可能性があると報じられている。市場価値は4000万ユーロとされるが、プレミアリーグの資金力を考えれば、実際の交渉額はさらに跳ね上がることが予想される。チェルシーが本気で獲得に動けば、クラブの守備再建における象徴的な補強となるだろう。

ニューカッスル、バルセロナも動く争奪戦の舞台裏

シュロッターベックを巡る動きはチェルシーだけにとどまらない。ニューカッスル・ユナイテッドも彼に強い関心を寄せており、欧州カップ戦を見据えたスカッド強化の一環としてリストアップしている。

さらに、バルセロナも左利きセンターバックの補強を急務としており、財政難を抱えながらもシュロッターベックを注目している。ただし、バルセロナはフリー移籍や低コストの選手にシフトせざるを得ない状況であり、資金力で勝るプレミア勢に比べると分が悪い。

ドルトムントにとっても、シュロッターベックはマッツ・フンメルスの後継者として最終ラインを支える存在であり、簡単に手放すわけにはいかない。だが、クラブの経営モデルは選手の売却益に依存しており、契約が残り2年となる2026年には現実的な判断を迫られる。シュロッターベック自身も、プレミアリーグでの挑戦に前向きだと伝えられており、移籍の可能性は日に日に高まっている。

マレスカの戦術は後方からのビルドアップを重視しており、左利きでパス能力に優れたシュロッターベックは理想的なピースだ。彼が加われば、守備の安定だけでなく、攻撃の第一歩となる組み立てにも厚みが増す。ニューカッスルやバルセロナとの競争を制することができるかどうかは、チェルシーの交渉力と資金力にかかっている。

個人的な見解

シュロッターベックの獲得は、チェルシーにとって守備の再建を超えた意味を持つ。ここ数年、クラブは攻撃的なタレントを次々と獲得してきたが、守備の不安定さが常に足を引っ張ってきた。特に今季は負傷者が続出し、若手や本職ではない選手を起用せざるを得ない試合が続いている。

こうした状況を打破するためには、経験豊富で即戦力となるセンターバックの加入が不可欠だ。シュロッターベックはその条件を満たすだけでなく、リーダーシップと冷静さを兼ね備えた存在であり、守備陣全体を引き締める効果が期待できる。

一方で、ドルトムントが彼を手放すタイミングは極めて難しい。クラブは若手育成と売却益で成長してきたが、同時に競争力を維持するためには主力を残す必要がある。

シュロッターベックはその象徴的な存在であり、移籍が実現するかどうかは、ドルトムントの経営判断とプレミア勢の資金力のせめぎ合いになるだろう。

個人的には、チェルシーが本気で欧州の舞台に返り咲くためには、守備の安定が最優先課題だと考えている。

シュロッターベックの加入は、その第一歩として極めて理にかなった補強であり、彼を中心に据えた守備陣の再構築はクラブに新たな時代をもたらす可能性を秘めている。

ニューカッスルやバルセロナとの競争を制し、彼をスタンフォード・ブリッジに迎え入れることができるかどうか。その答えが、チェルシーの未来を大きく左右することになるだろう。