移籍市場にまたしても衝撃のニュースが舞い込んだ。リバプールの守備を支えるフランス代表DFイブラヒマ・コナテに対し、スペインの名門レアル・マドリードがフリー移籍での獲得を視野に入れていると、西『MARCA』ホセ・フェリックス・ディアス記者が伝えた。
報道によれば、コナテの現行契約は2026年夏まで。まだ時間はあるように思えるが、1年を切るこのタイミングからクラブ側は本格的な契約延長交渉に動き出す必要がある。約半年後、選手は他クラブと自由に交渉が可能となり、翌シーズンには移籍金なしで退団する“フリー移籍”が現実味を帯びてきてしまう。
リバプールとしては、まだ25歳と若く、将来を担うセンターバックを無償で手放すわけにはいかない。2年契約に合意したオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは34歳を目前にしており、将来的なディフェンスリーダーとしてコナテの存在は不可欠。そのため、契約延長のオファーを急ピッチで進める可能性が高い。
一方、興味を示しているとされるのがレアル・マドリード。彼らはすでにアントニオ・リュディガーやエデル・ミリトンといった実力者を擁しているが、ナチョの退団やアラバの負傷リスクを考慮し、新たなディフェンスの柱を求めている。
そして彼らが目を付けたのがコナテだ。パワーとスピードを兼ね備え、欧州最高峰の舞台で経験を積んできたこの若きDFを、移籍金なしで確保することができれば、それはクラブにとって大きな“収穫”となる。
ボーンマスからスペイン代表の20歳DFディーン・ハイセン獲得にも迫っている同クラブは、シャビ・アロンソ新監督とともに歩める次世代のセンターバックへの展開を進めており、プレミアリーグとチャンピオンズリーグで実績十分なフランス代表DFは理想的なターゲットだ。
契約延長か、放出か…リバプールが取るべき選択とは?
コナテのような高い市場価値を持つ選手を失うことは、リバプールにとって戦力面のみならず、財政的にも大きな損失だ。したがって、クラブ首脳陣は今後数カ月以内に明確な方針を示す必要がある。
コナテ本人の希望や野心も、当然ながらこの交渉に影響を与えるだろう。プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両方でプレーしてきた彼にとって、次なるキャリアステップとしてレアル・マドリード行きは十分に魅力的に映る可能性もある。
リバプールにとって、2年連続でレアル・マドリードに主力を、しかもフリーで引き抜かれる事態は避けなければならない。今シーズンをもって、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドはスペイン行きを決断していた。
果たしてレアル・マドリードが動き出す前に、リバプールは若き守備の要をつなぎとめることができるのか。2026年に向けた静かな“戦い”が、すでに始まっている。