リバプール、シュロッターベック獲得レース本格参戦!ドルトムントとの駆け引き激化

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リバプール、シュロッターベック獲得レース本格参戦!ドルトムントとの駆け引き激化 Liverpool

リバプールはボルシア・ドルトムントのセンターバック、ニコ・シュロッターベック獲得に向けて本格的に動き出している。英『Team Talk』によれば、クラブはすでに代理人と初期交渉を行い、感触は「前向き」なものだったとされる。

一方で、ドルトムントは2027年まで契約を残すシュロッターベックに対し、延長交渉を急いでおり、両者の思惑が交錯する構図となっている。

リバプールがこのタイミングで動いた背景には、守備陣の不安定さがある。今夏に加入したジョヴァンニ・レオーニがデビュー直後に前十字靭帯を断裂し、シーズン全休が決定。さらにイブラヒマ・コナテは来夏に契約満了を迎えるが、延長交渉は停滞している。

ジョー・ゴメスも負傷歴が多く、アルネ・スロット監督は安定したローテーションを組むことが難しい状況に直面している。こうした事情が、シュロッターベックという即戦力かつ将来を託せる存在への関心を一層強めているのだ。

シュロッターベックの強みとリバプール戦術への適合性

シュロッターベックはブンデスリーガでトップクラスのセンターバックとして評価されてきた。2024/25シーズンのデータでは、1試合平均2回以上のインターセプト、70%を超える空中戦勝率を記録。守備者としての堅実さに加え、左足からの正確なロングフィードで攻撃の起点となれる点が大きな特徴だ。

リバプールにとって、この左足の展開力は極めて重要である。スロット監督は前線からのプレスと素早い攻撃切り替えを重視しており、後方から一気に前線へボールを供給できる選手は不可欠だ。ファン・ダイクが築いてきた役割を継承しつつ、新たな形で進化させる可能性を秘めているのがシュロッターベックだといえる。

また、彼は精神的な強さも兼ね備えている。ドルトムントでは若手選手を支えるリーダー的存在として振る舞い、ビッグマッチでも動じない冷静さを発揮してきた。アンフィールドの熱狂的な雰囲気に適応できるだけの胆力を持つ点も、リバプールが高く評価する理由の一つだ。

ドルトムントの思惑と移籍市場の駆け引き

ドルトムントは当然ながら、シュロッターベックを手放す意思はない。契約は2027年まで残っており、クラブは延長交渉を進めている。しかし、選手本人は即答を避けており、移籍の可能性を完全には否定していないと報じられている。

この「沈黙」が、リバプールやバイエルン・ミュンヘン、さらにはレアル・マドリードといったビッグクラブの関心を呼び込んでいる。

特にリバプールは、今夏にフロリアン・ヴィルツとアレクサンダー・イサクを獲得し、攻撃陣を刷新したばかり。守備の補強が次のステップであることは明白であり、シュロッターベックはその最有力候補と見られている。

移籍金は少なくとも6000万ユーロ以上が必要とされるが、アンフィールドのプロジェクトにおける重要性を考えれば、クラブが投資を惜しまない可能性は高い。

個人的な見解

シュロッターベックの移籍は、リバプールにとって守備の再構築を象徴する一手になると考えている。

ファン・ダイクの後継者探しは数年来の課題であり、彼の存在感を完全に置き換えることは不可能に近い。しかし、シュロッターベックは異なる形で守備を支配できる選手だ。

空中戦の強さと左足の展開力を組み合わせることで、リバプールの後方は新たな次元へと進化するだろう。

一方で、ドルトムントが契約延長を強く望んでいる以上、交渉は長期戦になる可能性が高い。

リバプールが本気で獲得を狙うなら、財政的な準備だけでなく、選手本人に「アンフィールドでしか得られない未来」を提示する必要がある。

個人的には、シュロッターベックがリバプールの赤いユニフォームを着る姿は十分に現実的だと感じている。彼の冷静さと闘志は、アンフィールドの熱狂と見事に融合し、次世代の守備の象徴となるはずだ。