バイエルンも参戦、アストン・ヴィラの至宝モーガン・ロジャースを巡る欧州ビッグクラブの攻防

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トッテナム新体制とチェルシーが狙う “エメリの切り札” モーガン・ロジャーズ Aston Villa

アストン・ヴィラのモーガン・ロジャースは、プレミアリーグで最も注目を浴びる若手アタッカーの一人だ。英『TBR Football』の報道によれば、ヴィラは彼の移籍金を8000万ポンド以上に設定しており、リヴァプール、チェルシー、パリ・サンジェルマン、さらにはバイエルン・ミュンヘンまでもが獲得に動いている。

この金額は市場の高騰を反映するだけでなく、彼が昨季残した14ゴール16アシストという圧倒的な数字、そしてPFA年間最優秀若手選手賞の受賞によって裏打ちされている。

ロジャースはウイングを主戦場としながらも、中央に流れてゲームを組み立てる柔軟性を持つ。ドリブル突破力と視野の広さを兼ね備え、守備面でも献身的に走る姿勢は、現代サッカーにおける万能型アタッカーの理想像に近い。

アストン・ヴィラに加入した当初は大きな注目を浴びなかったが、ウナイ・エメリの下で戦術理解を深め、攻撃の軸として急成長を遂げた。今やヴィラの攻撃は彼を中心に回っていると言っても過言ではない。

チェルシー、リヴァプール、そしてバイエルンの思惑

チェルシーは今夏、創造性と決定力を兼ね備えた新たなアタッカーを探し続けており、ジョアン・フェリックスやクリストファー・エンクンクがそれぞれチームを離れており、ロジャースを最優先ターゲットに据えている。

一方、リヴァプールはアルネ・スロット監督の下で新たな攻撃陣を構築中であり、ロジャースの多才さはユルゲン・クロップ時代の流動的な前線を思い起こさせる。さらにPSGもカリアン・エムバペ退団後の象徴的存在を探しており、ロジャースはその候補に挙げられている。

そして忘れてはならないのがバイエルン・ミュンヘンだ。グレアム・ベイリー記者が報じたように、バイエルンもロジャースに関心を寄せており、フロリアン・ヴィルツをリヴァプールに奪われた後の攻撃再編において、彼を重要なピースと見なしている。ヴィンセント・コンパニ監督が志向するダイナミックな攻撃サッカーにおいて、ロジャースの推進力と柔軟性は理想的。

アストン・ヴィラにとっては、ロジャースの去就はクラブの未来を左右する重大な決断となる。PSRやUEFAのFFP規制により、ヴィラは高額の人件費に苦しんでおり、8000万ポンド以上のオファーが届けば売却を検討せざるを得ない。クラブの野心と財政的現実の狭間で、ヴィラは難しい選択を迫られている。

個人的な見解

モーガン・ロジャースの移籍を巡る動きは、若手選手の去就にとどまらず、欧州サッカーの勢力図を揺さぶる可能性を秘めている。

チェルシーに加入すれば、再建期にあるクラブの象徴となり得るし、リヴァプールに移籍すれば新時代の攻撃の核としてアンフィールドを沸かせるだろう。バイエルンに渡れば、ブンデスリーガの覇権をさらに強固にする存在となる。

個人的には、ロジャースがどのクラブを選んでも成功するだけの資質を備えていると確信している。

重要なのは、彼が自らのプレースタイルをどこまで進化させ、欧州最高峰の舞台でどれだけインパクトを残せるかだ。

アストン・ヴィラでの成長はすでに証明済みであり、次のステップは「世界的スター」への飛躍だ。

8000万ポンドという値札は過大評価ではなく、むしろ彼の未来を考えれば妥当な投資だとすら思える。2025年の移籍市場は、モーガン・ロジャースという名前を中心に語られることになるだろう。