リヴァプールとトッテナムが火花を散らす、フレンドルップ争奪戦が勃発か!?

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リヴァプールとトッテナムが火花を散らす、フレンドルップ争奪戦が勃発か!? Liverpool

ジェノアの中盤を支えるモルテン・フレンドルップを巡り、リヴァプールとトッテナムが激しい関心を示している。トルコ出身のサッカージャーナリストのエクレム・コヌル氏によると、両クラブは2026年1月の移籍市場で正式なアプローチを検討しており、ジェノアは契約が2028年まで残るこのデンマーク人MFに対して強気の姿勢を崩していない。

フレンドルップは2022年にジェノアへ加入して以来、セリエAで着実に評価を高めてきた。守備的MFとしての役割にとどまらず、試合のリズムを整える配球力や、前線への推進力も兼ね備えている。

今季もリーグ戦で平均3回以上のタックル成功を記録し、ボール奪取後の展開力でチームの攻守を繋ぐ存在となっている。その献身的なプレーは「90分間走り続ける鉄人」と称されるほどで、プレミアリーグの激しいテンポにも適応できると見られている。

リヴァプールはアルネ・スロット監督の下で再びプレミア制覇を果たしたが、ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョの退団以降、守備的MFの安定感を模索し続けている。

アダム・ウォートンのような即戦力候補も名前が挙がるが、クリスタル・パレスが高額な移籍金を要求しており、現実的な補強先としてフレンドルップが浮上している。

一方のトッテナムは、トーマス・フランク監督の攻撃的スタイルを支える中盤の補強を急務としている。以前からポルトのヴィクトル・フロホルトに関心を示していたが、巨額のリリース条項が障壁となっている。そのため、比較的リーズナブルな条件で獲得可能なフレンドルップは、クラブの補強戦略に合致する存在になり得る。

フレンドルップのプレースタイルとプレミア適性

フレンドルップの最大の特徴は、圧倒的な運動量と規律ある守備だ。セリエAでは中盤の底で相手の攻撃を寸断し、即座に前線へと展開する役割を担ってきた。デンマーク代表でも同様の役割を果たしており、戦術理解度の高さと冷静な判断力は、プレミアリーグの激しい試合展開においても大きな武器となる。

さらに、彼は守備だけでなく攻撃面でも貢献できる。セカンドボールの回収やショートカウンターの起点となる動きは、リヴァプールの前線をさらに活性化させるだろう。トッテナムに加入すれば、ジェームズ・マディソンの自由度を高め、攻撃の厚みを増す役割を担える。

プレミアリーグで成功するためには、フィジカルの強度とスピードへの適応が不可欠だが、フレンドルップはセリエAで培った対人守備の強さと、90分間衰えないスタミナでその条件を満たしている。むしろ、彼のプレースタイルはイングランドの舞台でこそ真価を発揮する可能性が高い。

個人的な見解

フレンドルップは、派手なスター性を持つ選手ではない。しかし、リヴァプールやトッテナムのように高い戦術的完成度を求めるクラブにとって、彼のような「見えない部分で試合を支配する選手」は極めて貴重。

特にリヴァプールは、ヘンダーソンやファビーニョの退団以降、中盤の潰し屋を欠いており、フレンドルップはその穴を埋めるだけでなく、次世代の中盤を形作る核となり得る。

一方で、トッテナムにとっても彼の加入は大きな意味を持つ。攻撃的なスタイルを維持しながらも、守備のバランスを取れる選手は限られており、フレンドルップの存在はチーム全体の安定感を底上げするだろう。移籍金が高騰する可能性はあるが、長期的な投資として考えれば十分に価値がある。

結論として、フレンドルップは「冬の移籍市場の隠れた切り札」と呼ぶにふさわしい存在と言える。

リヴァプールとトッテナム、どちらが彼を手にするかはまだ分からないが、いずれにせよプレミアリーグの中盤戦略に大きな影響を与えることは間違いない。