チェルシーが死守する“未来の司令塔”アンドレイ・サントスにユナイテッドが執着する!?

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チェルシーが死守する“未来の司令塔”アンドレイ・サントスにユナイテッドが執着する!? Chelsea

アンドレイ・サントス。ブラジル出身の21歳MFが、今プレミアリーグの移籍市場で最も“動かない男”として注目を集めている。マンチェスター・ユナイテッドがこの若き才能に熱視線を送る一方で、チェルシーはその扉を固く閉ざしている。サントスを巡る攻防は静かに、しかし確実に熱を帯びている。

英『talkSPORT』の報道によると、ユナイテッドはサントスを “野心的ターゲット” としてリストアップし、今夏のアレハンドロ・ガルナチョの移籍交渉の際にチェルシーと接触していたという。さらに、チェルシーがサウジアラビアのアル・カディシーヤから提示された6000万ポンド超のオファーを拒否した事実を報じており、クラブの強硬な姿勢が浮き彫りになっている。

チェルシーでの立ち位置と成長曲線

2023年にヴァスコ・ダ・ガマから加入したサントスは、ストラスブールへのローンを経て、今季からチェルシーのトップチームに定着。エンツォ・マレスカ新監督のもと、公式戦10試合に出場し、主にダブルボランチの一角として起用されている。守備的な役割を担いながらも、ボールキャリーと縦パスの精度で攻撃の起点となる場面が増えてきた。

彼のプレースタイルは、 ただの守備的MFに留まらない。ボール奪取後の判断力、スペースを見つける視野、そして試合のテンポを調整する能力は、すでにプレミアリーグでも上位に位置する。U-20ブラジル代表ではキャプテンを務め、精神的な成熟度も高い。チェルシーが彼を「非売品」として扱うのは、将来の中盤の軸として据える構想があるからに他ならない。

さらに、チェルシーは中盤の世代交代を急ピッチで進めており、カイセドやエンソ・フェルナンデスと並ぶ“未来の三本柱”としてサントスを位置づけている。そのため、国内ライバルへの放出は、戦力的にも心理的にも大きな損失となる。

アモリム体制の理想像とサントスの適合性

一方、ユナイテッドはルベン・アモリム新監督のもとで中盤の再編を急いでいる。カゼミーロは年齢的な衰えが顕著で、コビー・メイヌーも成長が停滞しており、経験と安定感を兼ね備えた選手の補強は不可欠。

アモリムが志向するのは、前線からのハイプレスとトランジションの速さを両立させるダイナミックなスタイル。その中で、サントスのような「守れて走れて繋げる」万能型MFは理想的なピースとなる。ユナイテッドはサントスを含む6人の中盤候補をリストアップしており、その中でも彼は最も完成度が高い選手と評価されているそうだ。

ユナイテッドは、今冬の移籍市場でサントスへの正式オファーを出す可能性があるが、英『TEAMtalk』によれば、クラブは他のターゲットにも目を向けており、ブライトンのカルロス・バレバやシュトゥットガルトのアンジェロ・スティラーも候補に挙がっている。

個人的な見解

アンドレイ・サントスの獲得は、ユナイテッドにとって“理想”であり“挑戦”でもある。現実的にはチェルシーの拒絶が壁となっているが、それでも彼をターゲットに据えること自体が、クラブの野心と方向性を示す重要なメッセージだ。

アモリム体制の中盤において、サントスのような選手が核となる未来を描いているのは明らかであり、そのビジョンに対する本気度が伝わってくる。

個人的には、サントスがチェルシーでどこまで成長するかを見届けたい気持ちが強い。彼のような選手がプレミアリーグの中盤を支配する未来は、リーグ全体のレベルをさらに引き上げるはずだ。

ユナイテッドがその未来を自らのものにしたいと願うのも、無理はない。だが、今はまだその扉は固く閉ざされている。開く鍵を握るのは、サントス自身の決断かもしれない。