チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが狙う18歳の新星ケリム・アライベゴヴィッチ、ザルツブルク発の才能が欧州を揺るがす

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チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが狙う18歳の新星ケリム・アライベゴヴィッチ、ザルツブルク発の才能が欧州を揺るがす Chelsea

ヨーロッパの移籍市場で最も熱い名前のひとつがケリム・アライベゴヴィッチだ。RBザルツブルクに所属する弱冠18歳のボスニア代表FWは、今季オーストリア・ブンデスリーガで11試合に出場し、4得点1アシストを記録。

数字だけを見れば派手さはないが、試合を決定づける局面での存在感は際立っており、すでにチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが獲得に動いていると、トルコ出身のサッカージャーナリストのエクレム・コヌル氏が伝えている。

アライベゴヴィッチはドイツ生まれで、ケルンの下部組織を経て2021年にレバークーゼンへ加入。その後、2024年夏にザルツブルクへ移籍すると、瞬く間にレギュラーに定着した。

185cmの体格を活かしたポストプレーに加え、柔らかなファーストタッチと冷静なフィニッシュは年齢を超えた成熟度を感じさせる。さらに、左ウイングから中央へ切り込むプレーや、セカンドトップとしての柔軟な動きも可能で、戦術的な多様性を備えている点が大きな魅力だ。

ボスニア代表としてもすでに歴史を刻んでいる。2025年9月の欧州予選ではサンマリノ戦でゴールを決め、史上最年少得点者となった。国際舞台での経験を積みながら、クラブと代表の両方で急速に成長していることが、欧州のスカウト陣を惹きつけてやまない。

チェルシーとユナイテッドが描く将来像

チェルシーはここ数年、世界中の若き才能を積極的に獲得し、育成と転売を組み合わせた戦略を徹底している。アライベゴヴィッチもその一環としてリストアップされており、将来的にトップチームの主力として育て上げるか、あるいは市場価値を高めて利益を得るか、いずれにせよクラブにとってプラスになる存在と見なされている。

一方のマンチェスター・ユナイテッドも、INEOS体制の下で補強方針を刷新。高額な即戦力ではなく、長期的に価値を持つ若手への投資を重視している。アライベゴヴィッチはその象徴的なターゲットであり、ルベン・アモリム監督の下で将来的に攻撃の軸となる可能性を秘めていると報じられている。

ザルツブルクにとっても、アライベゴヴィッチは典型的な投資案件だ。過去にもアーリング・ハーランドやカリム・アデイェミといった逸材を育て上げ、巨額の移籍金を得てきた。今回も同様に、数百万ユーロの投資が数千万ユーロ規模の利益へと変わる可能性が高い。

個人的な見解

アライベゴヴィッチのケースは、現代サッカーにおける育成と投資の縮図だと感じる。

ザルツブルクは再び、ヨーロッパのトップクラブを動かす才能を発掘した。彼のプレースタイルは、得点力だけでなく、周囲を活かす柔軟性と戦術理解度の高さに特徴がある。これはプレミアリーグの激しい環境でも適応できる資質であり、数年後には確実に大舞台で名を馳せるだろう。

ただし、彼にとって最も重要なのは移籍のタイミング。18歳という年齢でプレミアの巨大クラブに飛び込むことは、成長の機会を奪うリスクも孕んでいる。

ハーランドのように段階を踏んでステップアップするのか、それともチェルシーやユナイテッドで早くから競争に身を投じるのか。その選択がキャリアを大きく左右する。

個人的には、もう1〜2年ザルツブルクで経験を積み、欧州カップ戦で爪痕を残してからの移籍が理想的だと考える。

いずれにせよ、ケリム・アライベゴヴィッチの名前は今後の移籍市場で頻繁に飛び交うことになるだろう。彼がどのクラブのユニフォームを纏うのか、その瞬間を待ち望むファンは少なくない。