ロドリ、マンCと2029年までの契約延長へ?レアルの誘惑を断ち切るスペイン代表MFの決断

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バロンドール王者ロドリ、契約延長か母国復帰か?マンチェスター・シティとレアル・マドリードの攻防戦 Manchester City

ロドリが再びマンチェスター・シティの未来を握ろうとしている。クラブはスペイン代表MFとの契約延長交渉を加速させており、2029年までの新契約を提示済み。年内の合意を目指しているという報道が飛び交っている。

だが、この交渉は表面的な延長話ではない。バロンドール受賞者としての重責、レアル・マドリードからの熱視線、そして繰り返す負傷との闘い。ロドリの選択は、クラブの哲学と自身のキャリアを左右する分岐点となる。

ロドリとマンチェスター・シティ、2029年までの新契約へ

マンチェスター・シティは、ロドリとの契約延長に向けて本格的な交渉を進めている。現行契約は2027年まで残っているが、クラブは2029年までの延長を視野に入れており、すでに新契約の提示を済ませたと英『TBR Football』が報じている。

この新契約には、給与面での大幅な改善も含まれており、アーリング・ハーランドに次ぐ高給取りになる可能性があるとも伝えている。クラブはロドリを不可欠な存在と位置づけており、彼の将来を長期的に確保することが最優先事項となっている。

背景には、レアル・マドリードの存在がある。トニ・クロースやルカ・モドリッチらベテラン勢の退団に伴い、中盤の引き締め役としてロドリに対する関心が高まっている。スペイン人選手の少ない現状を打破する象徴的な補強として、ロドリは理想的なターゲットとされている。

だが、シティはこの誘惑を断ち切るべく、代理人パブロ・バルケロと交渉を進めており、年内の合意に向けて楽観的な見通しを持っているという。クラブ内部ではすでに「ロドリは2029年までエティハドに残る」との確信が強まっている。

負傷と復活…ロドリの現在地と未来

ロドリは昨季、右膝前十字靱帯断裂という重傷を負い、シーズンの大半を欠場した。さらにFIFAクラブワールドカップで再び負傷し、今季もハムストリングの問題で離脱が続いている。直近のアストン・ヴィラ戦ではベンチ外となり、完全復帰にはもう少し時間が必要とされている。

それでも、彼のピッチ上での存在感は揺るがない。2019年にアトレティコ・マドリードから加入して以来、公式戦267試合に出場し、26ゴールを記録。アンカーとしてのポジショニング、ボール奪取、配球の精度は、グアルディオラ体制の中核を担ってきた。昨年にはバロンドールを受賞し、その功績は世界的に認められている。

ロドリの復帰は、シティの戦術的安定性に直結する。彼がいない試合では、ポゼッションの質が低下し、守備の切り替えにも不安が生じる。コバチッチやカルヴィン・フィリップスが代役を務める場面もあったが、ロドリのような試合を支配するアンカーには到底及ばない。

クラブはその重要性を理解しており、ロドリのコンディションを慎重に見極めながら契約延長を進めている。彼自身も、自らの身体がトップレベルで戦い続けられるかどうかを冷静に判断しているという。

個人的な見解

ロドリの契約延長交渉は、マンチェスター・シティというクラブの“哲学”を映し出す鏡だ。

グアルディオラのサッカーは、戦術だけではなく、選手の知性と献身によって成立する。その中でロドリは、まさに“心臓”として機能してきた。

彼がボールを持つと、試合のテンポが変わる。彼が守備に回ると、相手の攻撃は寸断される。そんな選手は、世界でも数えるほどしかいない。

一方で、ロドリのキャリアは今、転機にある。負傷の影響は無視できず、レアル・マドリードという故郷の誘惑も現実味を帯びている。

だが、私が注目したいのは、彼の“選手としての誇り”だ。学生寮で洗濯機を回しながらリーガで戦っていた青年は、今や世界最高のアンカーと称されるまでになった。その歩みを支えたのは、環境ではなく、彼自身の知性と献身だ。

だからこそ、彼がどの道を選ぶにせよ、それは“正解”になるだろう。

だが、マンチェスター・シティという舞台で、もう一度完全復活を果たし、再び世界を支配する姿を見たい。それが、サッカーを愛する者としての、私の願いだ。