英『Team Talk』によれば、トッテナム・ホットスパーはかつてラファエル・レオン獲得に関心を示したが、ミランとの契約延長や高額な移籍金のため現実的ではなくなった。
クラブはすでに方向転換し、ロドリゴ・ゴエスら新たなフォワードターゲットを模索している。これは、ソン・フンミン退団後の攻撃陣再構築に直結する動きとなる。
2025/26シーズンのトッテナムは、リシャルリソン、モハメド・クドゥス、マティス・テル、ブレナン・ジョンソン、ドミニク・ソランケといった前線の選手を擁している。
しかし、ソンの退団によって象徴的な得点源を失い、攻撃の多様性が減少しているのは事実だ。ジェームズ・マディソンの長期離脱もあり、創造性の不足が顕著となっている。
こうした背景から、クラブは冬の移籍市場で新たなウイングやセカンドストライカーを補強する必要性に迫られている。
ロドリゴ獲得の現実性とチームへの適合性
ロドリゴはレアル・マドリードで序列を落とし、移籍の可能性が高まっている。スペイン紙『Fichajes』によれば、5000万〜5500万ユーロという価格帯で市場に出る可能性があり、これはトッテナムにとって現実的な投資額。
彼のプレースタイルは柔軟で、左右両サイドでプレー可能な点はポステコグルーが好む流動的な攻撃に適している。
データ面でも、昨季ラ・リーガでの平均ドリブル成功率は約55％、試合ごとの決定的チャンス創出は1.2回と、攻撃の起点として十分な数字を残している。
リシャルリソンやクルゼフスキとの組み合わせは、相手守備陣に多様な脅威を与えるだろう。さらに、マティス・テルやブレナン・ジョンソンといった若手との競争は、チーム全体の攻撃力を底上げする可能性を秘めている。
個人的な見解
トッテナムがラファエル・レオンからロドリゴへとターゲットを切り替えたのは、現実的かつ戦略的な選択だと考える。
レオンはミランの象徴的存在であり、獲得は非現実的だった。一方でロドリゴはまだ24歳と若く、プレミアリーグで飛躍する可能性を秘めている。
ソン退団後の攻撃陣に新たなダイナミズムをもたらす存在として、彼の加入は大きな意味を持つだろう。
ただし、ロドリゴ獲得だけで攻撃力を劇的に変えられる保証はない。トッテナムは短期的な即戦力と長期的な成長を両立させる戦略を取るべきだ。
個人的には、ロドリゴを中心に据えつつ、もう一人フィジカルに優れたストライカーを補強することで、プレミアリーグの苛烈な戦いに備えるべきだと考える。ソン退団後の空白を埋めるためには、単なる代役ではなく、新たな攻撃の象徴を見出す必要がある。