トッテナムが本気で狙うロドリゴ、レアルで燻る才能に8000万ユーロ超の賭け

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アーセナル、レアル・マドリードのロドリゴに注目!?マルティネッリ放出で資金捻出か Tottenham Hotspur

ベルナベウのピッチに立つ時間がわずか359分。これはロドリゴが今季ここまで積み上げた数字だ。かつて「サントスの神童」と呼ばれ、レアル・マドリードの未来を担うと期待されたブラジル人アタッカーは、今やアルダ・ギュレルやブラヒム・ディアス、さらには若きフランコ・マスタントーノの後塵を拝している。

スペイン紙『Fichajes』の報道によると、トッテナム・ホットスパーは8000万ユーロ規模のオファーを準備し、チェルシーやアーセナルも参戦する熾烈な争奪戦が始まろうとしている。ロドリゴにとって、この冬はキャリアを左右する分岐点となるかもしれない。

トッテナムが仕掛けるロドリゴ獲得戦略

トッテナムはすでに7000万から8000万ユーロに迫るオファーをテーブルに載せている。新体制のトーマス・フランク監督は、ソン・フンミンの後継者探しを続けており、ロドリゴを「攻撃のラストピース」と位置づけている。

クラブはプレミアリーグで5位、チャンピオンズリーグではグループステージで苦戦しているが、補強によって攻撃力を再構築する意欲は明らかに見て取れる。

一方で、レアル・マドリードは冬の移籍市場での放出には慎重。シャビ・アロンソ監督はヴィニシウス・ジュニオールやジュード・ベリンガムを中心に攻撃を組み立てており、ロドリゴは序列を下げているものの、依然として試合を決める力は評価されている。クラブは夏までの残留を望んでいるが、選手本人の不満は高まっており、交渉の余地は十分にある。

ロドリゴのプレースタイルとプレミア適応の可能性

ロドリゴは右ウイングを主戦場としながら、トップ下や左サイドでも柔軟にプレーできる万能型アタッカー。狭いスペースでのドリブル突破、冷静なフィニッシュ、そしてビッグマッチでの勝負強さは、レアルで数々の重要なゴールを生み出してきた。

特に2022年CL準決勝マンチェスター・シティ戦での連続ゴールは、「大舞台での集中力」を象徴する瞬間だった。

プレミアリーグではフィジカルの強度とスピードの両立が求められるが、ロドリゴはその条件を満たす選手だ。トッテナムの前線に加われば、デヤン・クルゼフスキやジェームズ・マディソンとの連携で新たな攻撃パターンを構築できるだろう。

さらに、ブラジル代表での地位を確立するためにも、週末ごとに激しい試合が繰り広げられるイングランドでの挑戦は、キャリアを加速させる舞台となる。

トッテナムだけでなく、チェルシーやアーセナルもロドリゴ獲得に動いている。チェルシーも7000万ポンド規模のオファーを準備し、アーセナルも攻撃陣の強化を狙っている。ロンドンの3クラブが同時に動くことで、移籍市場は一気にヒートアップしている。

この構図は、かつてのフィリペ・コウチーニョやエデン・アザールの移籍騒動を彷彿とさせる。ロドリゴがどのクラブを選ぶかは、いわゆる金額の問題ではなく、プレースタイルや監督のビジョン、そして自身のキャリアにおける優先順位に左右されるだろう。

個人的な見解

ロドリゴの移籍は、トッテナムにとって未来を変える補強になり得る。

ソン・フンミンの後継者問題はクラブの命題であり、ロドリゴはその答えになり得る存在。彼の柔軟性と勝負強さは、プレミアリーグの舞台でこそ輝く可能性が高い。

ただし、レアル・マドリードが冬に彼を手放すかどうかは不透明。クラブは夏までの残留を望んでいるが、選手本人の不満とブラジル代表での立場を考えれば、移籍を強行する可能性もある。

個人的には、プレミアリーグでロドリゴが再び輝く姿を見たい。彼のキャリアにとっても、トッテナムにとっても、これは大きな賭けでありながら、成功すれば双方にとって歴史的な転機となるはずだ。