チェルシーはクリスタル・パレスの若き中盤の要、アダム・ウォートン獲得レースでライバルを一歩リードしていると英『Team Talk』が伝えている。21歳のウォートンは今季プレミアリーグで15試合に出場し、守備と攻撃の両面で存在感を示している。
チェルシーがウォートンに注目する背景には、既存の中盤構成に潜む不安がある。モイセス・カイセドとエンソ・フェルナンデスは確かに世界的な才能だが、フェルナンデスにはレアル・マドリード移籍の噂が絶えず、ロメオ・ラヴィアは負傷が続いている。
エンツォ・マレスカ監督は、攻守のバランスを保ちつつ未来を見据えた補強を望んでおり、その条件にウォートンが合致しているのだ。
プレミアリーグ全体を揺るがす争奪戦
ウォートンの契約は2029年まで残っており、クリスタル・パレスは当然ながら簡単に手放すつもりはない。しかし、チェルシーは来年の夏ではなく、早ければ2026年1月の移籍市場で動く可能性が高まっている。
クラブはすでにコビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)やニコ・パス(コモ)といった他の若手中盤もリストアップしているが、ウォートンが最優先ターゲットである。
一方、マンチェスター・ユナイテッドもウォートンを強く求めている。カゼミーロの衰えを考えれば、中盤の刷新は急務だ。さらにリヴァプールも新体制の構築において、若く柔軟性のある中盤を欲している。
ウォートンのプレースタイルは、守備的強度と攻撃的展開力を兼ね備えたハイブリッド型。ボール奪取後の冷静な判断と、前線への鋭いパスは、カイセドの守備力とフェルナンデスの創造性をつなぐ存在として機能するだろう。彼がチェルシーに加われば、スタンフォード・ブリッジの中盤はプレミアでも屈指の完成度を誇ることになる。
個人的な見解
アダム・ウォートンの移籍話は、プレミアリーグの未来を映し出す鏡のように感じられる。ただの若手有望株ではなく、すでにイングランド代表でデビューを果たし、トップレベルで通用することを証明している。
チェルシーが彼を獲得すれば、中盤の安定性と柔軟性を一気に高めることができるだろう。特にフェルナンデスが退団した場合、その穴を埋めるだけでなく、新たな戦術的可能性を切り開く存在となるはずだ。
ただし、ウォートンが即座にビッグクラブで主力を張る保証はない。クリスタル・パレスでの経験をさらに積み重ねることで、より完成度の高い選手へと進化する可能性もある。
チェルシーが獲得するならば、即戦力としてだけでなく、長期的な育成プランを描く必要があるだろう。私の見立てでは、ウォートンは「次世代のイングランド代表中盤」を担う資質を持っている。
彼の冷静さと技術は、プレミアリーグの激しいテンポの中でも際立っており、今後数年でその評価はさらに高まるはずだ。
この争奪戦は、来年1月の移籍市場最大の焦点になるだろう。チェルシーが先手を打つのか、ユナイテッドやリヴァプールが巻き返すのか。その結果次第で、プレミアリーグの中盤戦略は大きく塗り替えられるに違いない。
