チェルシーが次なる逸材獲得へ…ベルギー代表FWマリック・フォファナに熱視線!

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Chelsea

チェルシーが新たな未来への一手を打とうとしている。夏の移籍市場が本格化する中、ロンドンの青き巨人が関心を寄せているのは、リーグ・アンのオリンピック・リヨンに所属する若きウインガー、マリック・フォファナだ。20歳のベルギー代表アタッカーに対して、すでに「最初のアプローチ」が行われたと、仏『L’Équipe』が報じている。

エンツォ・マレスカ監督のもとで再建期に突入したチェルシー。戦術の再構築とともに、陣容の再編成も急ピッチで進められている。中でもサイドアタッカーの層の薄さは懸念材料であり、指揮官も補強の必要性を公言してやまない。

クラブワールドカップ開幕を控えた記者会見で、マレスカ監督は現在のチームについて言及。マンチェスター・ユナイテッドへの復帰が決まったジャドン・サンチョの穴埋めに触れながら、「ウインガーの補強は避けて通れない」と明かした。

「ジャドン(・サンチョ)は我々といないので、このポジションで何かをする必要があるのは確かだ」との発言は、補強への強い意欲を如実に物語っている。現時点ではペドロ・ネト、ノニ・マドゥエケ、そしてタイリーク・ジョージという面々が名を連ねているが、プレミアリーグとヨーロッパの舞台を同時に戦い抜くには、明らかに物足りない。

すでにクラブはリアム・デラップを獲得し、センターFWの強化に着手していることからも、補強戦略には一貫性が感じられる。中でも、次なる標的として浮上しているのが、今シーズンからリヨンで台頭したフォファナだ。

フォファナに対するチェルシーの「本気度」…唯一クラブと直接交渉へ

今回の報道によれば、チェルシーはすでにリヨンの経営陣と接触を果たしており、他のプレミアリーグクラブが代理人を通じて様子を伺う中、唯一クラブと直接交渉に踏み切ったクラブとして注目を集めている。

マリック・フォファナは2024年1月にKAAヘントから1950万ユーロでリヨンに加入し、今季はリーグ・アンで29試合に出場。5ゴール4アシストと数字こそ突出していないものの、左サイドからのドリブル突破と創造性は光るものがあり、すでにベルギーA代表としてもデビューを飾っている。

リヨン側は約5000万ユーロという評価額を設定しているとされるが、クラブの抱える財政難を鑑みれば、ある程度の譲歩が期待できるのも事実だ。実際、フランス国内メディアの報道でも、フォファナ売却によって財政を健全化しようとする動きがあることが指摘されている。

ドルトムントのジェイミー・バイノー=ギッテンスへの関心が冷却化した今、フォファナはチェルシーにとってより現実的なターゲットになっている。マレスカ体制の下で再スタートを切るクラブにとって、単なる“補填”ではなく進化を見据えた補強が求められており、フォファナのような若き才能はその象徴となるだろう。

プレミアリーグの激しいタイトル争いの中で、層の厚さと選手の柔軟性は不可欠な要素。フォファナ獲得が実現すれば、チェルシーの攻撃陣に新たな風を吹き込むことは間違いない。