ドルトムントの快速ウィンガー、カリム・アデイェミの名前が、今冬の移籍市場でアーセナルのターゲットとして浮上している。英『Teamtalk』によれば、クラブは既に代理人ジョルジュ・メンデスと接触を行い、ミケル・アルテタは彼をブカヨ・サカの理想的な代役と見ているという。
さらにアデイェミ自身がマンチェスターよりもロンドンを好む姿勢を示しており、アーセナルが交渉の主導権を握る可能性は一層高まっている。
アデイェミは23歳にして、爆発的なスピードと縦への推進力でブンデスリーガを席巻してきた。昨季は出場時間が限られながらも、スプリント回数ではチーム上位を記録。
相手守備を一瞬で切り裂く突破力は、アーセナルが誇るサカの不在を補うに十分な資質だ。アルテタが彼を構想に組み込むのは、単なる控え選手の獲得ではなく、攻撃のリズムを途切れさせないための戦略的な布石だ。
アデイェミのプレースタイルとアーセナル戦術への適合性
アデイェミの最大の武器は、初速の鋭さと裏への抜け出しだ。ドルトムントではカウンター局面でその力を存分に発揮し、相手守備を一瞬で崩壊させる場面を何度も作り出してきた。
プレミアリーグの高強度な環境においても、このスピードは大きな脅威となるだろう。アーセナルはサカを中心に右サイドからの仕掛けを攻撃の軸としてきたが、アデイェミが加われば、サカが不在の試合でも同様の破壊力を維持できる。
さらに注目すべきは、アデイェミの守備意識。ドルトムントでは前線からのプレスに積極的に参加し、相手ビルドアップを寸断する役割を担ってきた。
アルテタが求める「全員守備・全員攻撃」の哲学において、彼のハードワークは大きな価値を生み出す。サカと比較するとクロス精度や決定力では課題が残るが、縦への推進力と守備での献身性は十分に補完要素となり得る。
移籍市場の現実的な側面も見逃せない。アデイェミの契約には約7100万ポンドの解除条項が存在する。マンチェスター・ユナイテッドも関心を示しているが、本人がロンドン志向を持つことはアーセナルにとって大きな追い風だ。
アーセナルがマンチェスター・ユナイテッドの動きを「ハイジャック」する可能性を伝えている。資金力とプロジェクトの魅力を兼ね備えたアーセナルが、交渉の主導権を握る展開は十分に考えられる。
個人的な見解
アーセナルがアデイェミに注目するのは、攻撃の継続性を確保するための極めて現実的な選択だと感じる。サカの不在はチーム全体のリズムを狂わせかねない。
その穴を埋めるには、単に技術的に優れた選手ではなく、同じように相手守備を押し下げる力を持つ選手が必要だ。アデイェミはその条件を満たしている。
もちろん、課題もある。決定力の波や負傷歴はプレミアリーグでの安定した活躍を保証するものではない。しかし、アルテタの指導の下で戦術的な役割を明確に与えられれば、彼のスピードと献身性はアーセナルの攻撃に新たな層を加えるだろう。
ロンドン志向という本人の意向も含め、アーセナルがこの交渉を成功させれば、クラブの未来にとって極めて大きな意味を持つ補強になると確信している。
