プレミアリーグで失意のシーズンを送るマンチェスター・ユナイテッドに、ポルトガルから“革命のキーマン”が加わる可能性が浮上している。英『Theatre of Red』は、スポルティングCP所属の攻撃的MFペドロ・ゴンサウヴェスに対し、ユナイテッドが本格的な関心を寄せていると報じた。
2025-26シーズンに向け、ルベン・アモリム体制が本格始動。かつてスポルティングで“右腕”として信頼したエースの招聘に動くという筋書きは、決して奇をてらった話ではない。
現在26歳のペドロ・ゴンサウヴェスは、スポルティングで190試合に出場し、81ゴール・61アシストという驚異的な数字を記録している。そのすべてが、ルベン・アモリム監督の下で積み上げられたものであり、監督にとって彼はまさに“攻撃の心臓部”だった。
この数字は、アモリム監督が率いた全選手の中でも最多得点・最多アシストの両記録を誇り、ヌーノ・サントスに次ぐ最多出場選手という点からも、両者の絆の深さが見て取れる。アモリム監督がマンチェスターで新たなプロジェクトを始動する上で、ゴンサウヴェスは不可欠なピースだと考えられているのも頷ける。
一方で、今季ゴンサウヴェスは数ヶ月間の離脱を経験しており、その影響は決して小さくない。4月に復帰したものの、パフォーマンスが万全とは言い難い状況にある中で、ユナイテッドは彼のフィットネス状況を慎重に見極めていると伝えられる。
それでも、選手本人はアモリムとの再会を望んでいるとの報道もあり、移籍への意欲は高いと見られる。オールド・トラッフォード行きに前向きであることは、交渉を有利に進める材料となるだろう。
ヴィクトル・ギョケレスもリスト入り──“スポルティング連携ライン”構築か
さらに、スポルティングからはストライカーのヴィクトル・ギョケレスの名前もユナイテッドの獲得候補として浮上している。彼は今季リーグ戦で39ゴールと爆発し、すでにアモリム監督の下で66得点をマークしているストライカーであり、ゴンサウヴェスとともに攻撃ユニットの“再現”を狙う構想があるとも報じられている。
現在16位と低迷し、プレミアリーグでの苦戦が続くマンチェスター・ユナイテッドだが、ヨーロッパリーグ決勝に勝利すればCL出場権を確保できる可能性も残されている。この結果は、ペドロ・ゴンサウヴェスを含む選手の獲得における大きな分岐点となるだろう。
アモリム監督は、オールド・トラッフォードでの“改革”を進めるにあたり、自身のサッカー哲学を共有する選手を求めており、その筆頭がペドロ・ゴンサウヴェスであることは明白。
果たして、ユナイテッドは今夏、ポルトガルの“エリートアタッカー”をオールド・トラッフォードに迎えることができるのか。アモリム監督の信頼を一身に受けるゴンサウヴェスの移籍の行方には、クラブの命運すら懸かっているかもしれない。