プレミアリーグ挑戦間近か?プロミス・ダビドに熱視線を送るウエストハム

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プレミアリーグ挑戦間近か?プロミス・ダビドに熱視線を送るウエストハム West Ham United

ウエストハム・ユナイテッドは冬の移籍市場に向けて新たなストライカー獲得を最優先課題としている。クラブはプレミアリーグで降格圏を脱したものの、攻撃陣の得点力不足は依然として深刻だ。

ヌーノ・エスピリト・サント監督は、33歳となったカラム・ウィルソンの復活に救われているが、彼一人に頼る構図は危うい。イギリスメディア『Claret & Hugh』によれば、そこで浮上したのが、ユニオン・サン=ジロワーズでゴールを量産するカナダ代表FWプロミス・ダビドである。

ダビドは2024年にベルギーへ渡り、公式戦で46試合24得点を記録。今季もジュピラー・プロ・リーグで安定した決定力を発揮し、さらにチャンピオンズリーグではガラタサライ戦で決勝点を挙げるなど、欧州舞台でも存在感を示している。

そのフィジカルと推進力から “ベビー・ルカク” と呼ばれることもあり、プレミアリーグの激しい環境に適応できる資質を備えていると評価されている。

ウエストハムはすでにダビドの獲得に向けて照会を行い、移籍金は1300万ユーロ前後と見積もられている。ただし、契約は2029年まで残っており、ユニオンSGは売却に慎重だ。さらに、リーズやウルヴズも関心を示しているため、競争は激化する見通しである。

プロミス・ダビドのプレースタイルとプレミア適応性

ダビドの最大の武器は、ゴール前での冷静さと多様なフィニッシュパターンだ。スピードを活かした裏抜け、フィジカルを前面に出したポストプレー、さらには空中戦での強さも兼ね備えている。

カナダ代表ではすでに8キャップを獲得し、国際舞台でも3得点を記録。代表戦で見せる落ち着いたフィニッシュは、プレミアリーグのテンポにも適応できる資質を示している。

ウエストハムの戦術においても、ダビドの存在は貴重な戦力になり得る。ヌーノ・エスピリト・サントはカウンター主体のスタイルを好むが、ダビドの推進力と決定力はその戦術に完璧にフィットする。フィニッシャーにとどまらず、攻撃の起点としても機能できるため、戦術的柔軟性を広げる存在となる。

一方で課題もある。プレミアリーグで即戦力となるかどうかは未知数であり、適応期間を考慮した上での補強戦略が必要。ユニオンSGが契約延長直後の選手を手放す可能性は低く、交渉は難航が予想される。

クラブが求める移籍金は市場価値を上回ることが予想され、ウエストハムがどこまでリスクを取れるかが焦点となる。

個人的な見解

プロミス・ダビドは、数字以上に成長曲線の魅力を感じさせる選手だ。ベルギーでの得点力は確かだが、それ以上にプレーの幅広さと冷静な判断力が際立っている。

プレミアリーグの激しい環境に適応できれば、ウエストハムにとって長期的な得点源となり得る存在だと考える。特に、アントニオの後継者として前線を支える役割を担える可能性は大きい。

ただし、移籍市場は常に駆け引きの場であり、契約期間が長い選手を引き抜くには相応の代償が伴う。ウエストハムが本気でダビドを獲得するなら、クラブの未来を見据えた投資として決断する必要がある。

個人的には、成長曲線を考えれば今が動くべきタイミングだと思う。数年後には、より高額な移籍金を支払わなければならない状況に陥る可能性が高いからだ。

ウエストハムがこの冬にどのような選択を下すのか。ダビドのキャリアにとっても、クラブの未来にとっても、大きな分岐点となる移籍市場のドラマが始まろうとしている。