サンチョ、フェネルバフチェと個人合意か?モウリーニョ率いるフェネルバフチェでキャリア再建へ

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サンチョ、フェネルバフチェと個人合意か?モウリーニョ率いるフェネルバフチェでキャリア再建へ Chelsea

マンチェスター・ユナイテッドで居場所を失っていたジェイドン・サンチョが、ついにオールド・トラッフォードを離れる準備を進めているようだ。トルコの強豪フェネルバフチェと個人合意に達したと複数のメディアが報じており、新天地で再び輝きを取り戻すチャンスが到来している。

2021年夏、ドルトムントから鳴り物入りでマンチェスター・ユナイテッドに加わったジェイドン・サンチョ。当時の移籍金は7300万ポンドにのぼり、イングランド代表ウィンガーとしての活躍が大いに期待された。

しかし、その期待は結果に結びつかなかった。プレミアリーグの舞台で83試合12ゴール6アシストと、ドイツ時代のような爆発力は影を潜めた。テン・ハフ前監督との確執もあり、2023-24シーズン後半は古巣ドルトムントへとローン移籍。

その後はチェルシーにも買取オプション付きのローン移籍で加入するも、500万ポンドの違約金を支払うことで買い取りを見送り、サンチョは再びユナイテッドへと戻されていた。

その中で浮上したのが、トルコの名門フェネルバフチェへの移籍話だ。監督にはかつてユナイテッドでも指揮を執ったジョゼ・モウリーニョが就任しており、プレミアリーグ経験豊富な選手たちを次々とチームに迎え入れている。フレッジやアムラバト、エディン・ジェコといった顔ぶれが並ぶ中、サンチョもその一員として白羽の矢が立った。

トルコ紙 『Sabah Spor』によれば、フェネルバフチェはサンチョに対し年俸850万ポンドの契約を提示し、選手側もこれを受け入れたという。

財政再建を急ぐユナイテッド、複数クラブの関心も

現在、マンチェスター・ユナイテッドとフェネルバフチェの間では、移籍金を巡る交渉が進行中だ。ユナイテッドは契約が残り1年となったサンチョを2000万ユーロで放出する用意がある。これに対し、フェネルバフチェ側は1500万ポンドの提示を行ったとも報じられており、両者の歩み寄りが注目されている。

ユナイテッドが売却を急ぐ背景には、サンチョの週給30万ポンドという高額なサラリーの存在がある。ルベン・アモリム監督の下で再建を目指すクラブにとって、この負担を取り除くことは喫緊の課題だ。

さらに、イタリア方面からも関心の声が上がっている。ナポリはサンチョが減俸に応じることを条件に獲得を検討していたとされ、また、ユヴェントスもチェルシーによる買い取り拒否を受けて再び動き出した模様。

一方で、ユナイテッドはすでに6250万ポンドでマテウス・クーニャをウルヴスから獲得済み。ブレントフォードのブライアン・ムベウモにも関心を寄せており、さらなる補強には既存戦力の整理が不可欠だ。サンチョに加え、ラッシュフォード、アントニー、ガルナチョといった選手たちも売却候補に名前が挙がっており、今夏の動きは活発化していくだろう。

7月1日からは新たなPSR(収益性・持続可能性規則)の管理期間が始まり、各クラブは財務バランスの維持に一層慎重にならざるを得ない。そうした中で、サンチョの去就がマーケット全体に与える影響も小さくない。

フェネルバフチェとの合意が正式に発表されるのも時間の問題と見られており、モウリーニョとの再会が、サンチョにとってキャリア再建の起爆剤となるかもしれない。