マンチェスター・シティ、中盤補強へ本格始動!ミランMFタイアニ・ラインデルスをターゲットに

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マンチェスター・シティ、中盤補強へ本格始動!ミランMFタイアニ・ラインデルスをターゲットに Manchester City

ヨーロッパ屈指の戦力を誇るマンチェスター・シティが、 中盤の世代交代を見据え、ACミランに所属するオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスの獲得に向けて本格的なアプローチを開始した。複数メディアの報道によれば、ペップ・グアルディオラ監督率いるシティは、今夏の移籍市場でラインデルスを最優先ターゲットに設定。FIFAクラブワールドカップを視野に、6月上旬までの契約合意を目指しているという。

今季のマンチェスター・シティは、依然としてタイトル争いに絡む安定感を見せているが、中盤の選手層に課題が浮き彫りとなったシーズンでもあった。ケビン・デ・ブライネの今季終了後の退団が決定。ベルナルド・シウバにも移籍の可能性が取り沙汰されている。加えて、ロドリの離脱や新戦力ニコ・ゴンサレスの適応も未知数な中で、チームにエネルギーをもたらす新たなタレントが求められている。

そこで白羽の矢が立ったのが、セリエAで確かな存在感を示す26歳のオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスだ。

マンチェスター・シティは今夏、レバークーゼンのフロリアン・ヴィルツやノッティンガム・フォレストのモーガン・ギブス=ホワイトにも関心を示していたが、ラインデルス獲得の動きは別枠で進行している。4月に就任した新フットボールディレクター、ウーゴ・ヴィアナのもと、的確なターゲット選定が進められており、ラインデルスはその中心に位置づけられている模様だ。

AZアルクマールでの台頭を経て、2023年夏にACミランへ加入したタイアニ・ラインデルスは、瞬く間にスタメンに定着。今季は公式戦51試合に出場し、15ゴール5アシストを記録。スーペルコッパ・イタリアーナ制覇にも大きく貢献した。

そのプレースタイルは、攻撃的な推進力と守備への貢献を両立する万能型。シティの中盤に新たなエネルギーを注ぎ込む存在として、グアルディオラ監督が強い関心を寄せているのも頷ける。オランダ代表としてもすでに22キャップを刻み、EURO2024では準決勝進出メンバーの一員としてプレー。名実ともにヨーロッパを代表するMFへと成長を遂げている。

簡単にはまとまらない?ミランは高額な移籍金を要求か

現時点で、マンチェスター・シティはACミランに対し正式オファーを提示していないとされるが、交渉はすでに「水面下で進行中」との報道も。信頼筋であるファブリツィオ・ロマーノ氏は、「数日以内に最初の入札が提示される見通し」と伝えており、事態は急展開を迎える可能性が高い。

一方、ミラン側は簡単に主力放出に応じるつもりはなく、交渉は決して容易ではないだろう。2025年初頭に契約延長を結んだラインデルスは、2030年までクラブとの契約を残しており、年俸も約350万ユーロへと引き上げられている。

移籍金については、7000万ユーロ前後が相場と見られているが、ミランはボーナス込みで7500万〜8000万ユーロの総額を要求する姿勢だという。これは、クラブの財政的な戦略だけでなく、ラインデルスの市場価値を反映した強気な交渉姿勢の表れとも言える。

シティは、クラブワールドカップまでに補強を完了させたいという思惑もあり、「スピード重視」の交渉姿勢を取っている。長期化すれば他クラブの介入リスクも高まるため、早期決着を図りたい構えだ。

交渉のカギは、ACミランがどこまで譲歩するかにかかっている。ラインデルス本人がプレミアリーグ挑戦に前向きかどうかも重要なファクターだ。

ミランの主力MFは、マンチェスター・シティの中盤に新風を吹き込む存在となるのか。