ブライトンが今夏の移籍市場で先手!PSV主力DFオリヴィエ・ボスカリをフリーで獲得

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ブライトンが今夏の移籍市場で先手!PSV主力DFオリヴィエ・ボスカリをフリーで獲得 Brighton & Hove Albion

プレミアリーグで着実に地盤を固めてきたブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンが、この夏の移籍市場でも積極的な動きを見せている。目玉は何と言っても、オランダ王者PSVアイントホーフェンの主力DFオリヴィエ・ボスカリの獲得合意だ。

契約満了により移籍金ゼロでの加入が決定したこの補強は、クラブにとって“掘り出し物”とも言えるビジネスとなるだろう。さらに、ブライトンは将来有望な若手選手の確保にも注力しており、ギリシャやブラジルから逸材のスカウティングを強化中。来季に向けたチーム強化が着々と進んでいる。

PSVの優勝メンバー、オリヴィエ・ボスカリがプレミア初挑戦へ

2024-25シーズン、エールディヴィジ王者として君臨したPSVアイントホーフェン。その堅守を支えたのが、27歳の左利きCBオリヴィエ・ボスカリだ。フランス・モナコ生まれの彼は、PSVでの在籍5年で着実に信頼を勝ち取り、今季もリーグ戦30試合に出場し1ゴール6アシストと、攻守両面で存在感を放った。

そのボスカリが、ついにブライトンとの契約に合意。PSVとの契約が6月末で満了するため、移籍金なしでの加入が実現する。実はブライトンは昨夏にも800万ポンドのオファーを提示していたが、当時は拒否されていた経緯がある。

ボスカリの強みは、何と言っても左足から繰り出される精度の高いパスと、攻撃参加の積極性。PSVでもセットプレーでのキッカーを務める場面も多く、ビルドアップの起点として絶大な信頼を得てきた。

守備力だけでなく、モダンDFに求められる攻撃的貢献度も申し分なし。ブライトンが志向するポゼッションスタイルのサッカーに、まさにうってつけのピースと言えるだろう。

若手中心のDFラインにあって、経験豊富な即戦力の加入は、プレミアリーグで戦う上で大きなアドバンテージとなるはずだ。

将来の中核担う逸材もターゲットに…ギリシャやブラジルから新戦力

ボスカリの獲得で話題を集めるブライトンだが、その動きは即戦力の補強にとどまらない。次世代の柱となり得る若手選手たちの発掘にも余念がない。

すでにサンダーランドの若手FWトミー・ワトソンとの契約合意を取り付けており、さらに注目されているのが、ギリシャのオリンピアコスに所属する17歳のストライカー、チャラランポス・コストゥラスだ。

コストゥラスは、センターフォワードを主戦場にしながらも、ウイングやセカンドストライカーとしても対応可能な万能型。欧州各地のスカウトが注目する逸材で、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルも関心を寄せている。

なお、ブライトン所属のアブダラー・ディポ・シマがコストゥラスとのトレード要員としてオリンピアコスに移籍する可能性も報じられており、クラブ間での交渉が大詰めを迎えているとも噂されている。

さらにブライトンは、ブラジルのボタフォゴに所属する22歳の左サイドバック、クイアバーノにも正式オファーを提示。以前トルコのフェネルバフチェも獲得を狙っていたクイアバーノは、上下動を厭わない運動量と、精度の高いクロスが魅力の現代型SBだ。

左右両サイドでの強化を進めるブライトンのスカッド構築には、明確なビジョンが存在している。トップチームと育成部門をリンクさせながら長期的な戦力形成を図るこのアプローチは、プレミアリーグでも随一の育成モデルとして高く評価されている。

今回のオリヴィエ・ボスカリのフリー獲得は、昨季の補強失敗を乗り越えた粘り強い交渉力の結実とも言える。実績あるディフェンダーの加入は、ブライトンの後方に確固たる安定感をもたらすだろう。